―うた 2007年8月  ←6月・月


パステル
失恋



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『パステル』


まだ幼い顔で笑っていた
頬杖つくのとはなうたが癖で
いつしかその仕草はわたしの癖になっていた
同じだね


今でも思い出す
同じ仕草をするたびに
キミの笑顔
真剣な顔
間抜けな顔


泣いてる私をなだめながらする困った顔が
一番苦手だった
好きだったよ
要らない言葉はない
キミのすべてがわたしの宝物だった


パステル色にしみる
淡い想い出よ


5日(日)
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『失恋』


ぽっかり穴ができて
今までの温もりも感じない
縮まることを知らない距離と
一向に離れてゆく距離
同じ

失くした心を探すのも
割れたのカケラを拾い上げるのも
とてもとても難しい
残っている心も
細かすぎるその破片もすべて
水で流し背中向けようかとか

考えたり
やめたり
考えたり
悩んだり

キミがすべてだなんて言ってない
思いたくない
でも
キミがすべてだった
今の自分にはキミだけだったんだ

軽くなったんだよ
飛べるくらい軽くなったんだ
軽すぎて
涙さえ雲の上にのぼっていってしまうほど


20日(月)
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